宇宙に畑を作りたい

タイトルとは全く関係ないことも書いていきます

社会のために働くことはできない

私は「社会のため」に働くことは嘘だと思っている。
社会のために、人のためになりたいという心構えは、社会人として正しいことだと言われているが、私はこのような考え方がとにかくできない。

仕事は対価だ。
私は自分の生活のために時間を削って心を減らして労働している。
対価が欲しいからだ。
関係性が希薄な他者のために働いているわけではないし、ましてや社会などという曖昧で漠然としたもののために働いているわけではない。

そもそも「いい社会」とは何か。

誰かの利益は誰かの不利益になることはたくさんある。
それは経済的利益だけでなく、精神的な利益もそうだ。
誰もが幸せになれることは素晴らしいことだと私は思うが、他者の不幸にこそ幸せを感じる人にとって、そのような事態はどうなるのだろうか。
まるで子供の屁理屈だが、私は価値観とは個人の最も異なる部分で尊重されるべきものだと考えており、だからこそ「この価値観は誰にとっても正しい」という思考には懐疑的だ。
だから「社会のため」という言葉は、まるでその価値観に立てない人間は社会に属していないかのように聞こえてしまう。
しかし現実にそういった人間も属しているものを「社会」というのであるから、そこには強い矛盾があるように思えてしまう。

自分のため、金のために働くことは、何故いけないのか。

自分の成したことで相手が喜んでくれることは、私も当然嬉しい。
しかし、それは彼の喜びによって私の自己肯定感が充足されるためだ。
自分のためなのだ。